取説についてよく聞く話。
- 「取説なんて読んだことない」
- 「取説は読みにくい」
- 「取説には何を書いているのかわからない」
- 「取説、付いてたっけ?」 などなど
これらの話は作り手にとって、非常につらいもの。
ですが、なぜこのようなことになってしまうのでしょう。
なぜ取説は読まれないのか?
この問題について、当然ながら作り手である我々は理由をあれこれと考えます。いや、我々自身も何が問題なのかある程度わかっているのです。
その1:注意文がやたらと多い
取説をあけると、まず最初に大量の安全上のご注意が並んでいるのを目にした方も多いのではないかと思います。また、使い方の説明の途中でもなにかと注意文が入っていることがあるかと思います。
注意文がやたらと多い理由は、取説が訴訟対策の一部を担っているという面があるためです。昔、電子レンジに入れてはいけないものを入れて大事故になったとき、取説にそれを入れるなと書いていなかったと裁判になり、メーカー側が敗訴するということが他国でありました。
これ以来、メーカーは危うい要素はまず取説に入れておこうという方向性になり、結果としてやたらと注意文が記載されることとなってしまったのです。
これらの注意文は文章の流れを削ぐなど、可読性の妨げとなり、読みにくい取説が量産されることになったのです。
その2につづく。